熱中症の基礎知識

高齢者や認知症の介護と障がい者や難病患者を支援する情報をご紹介します。

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なぜ、「熱中症」になってしまうのか。

私たちの体内では、運動や代謝によって、常に熱が作られています。

また、異常な体温の上昇を抑えるためのシステムが備わっています。

例えば、暑いときは、皮膚にある温度センサーが温度を感知すると、皮膚表面の血管を拡張して体内の血液を集めて、外気へ触れさせることで放熱します。また、血液中の水分から汗を作り出し、汗を蒸発させることで体温を下げようとします。

この状態が、なんらかの理由で崩れてしまうと、体温が著しく上昇します。さらに、めまいや吐き気を起こしたり、脳貧血で失神することもあります。
このような状態を「熱中症」と言います。

本来、人間の体は、冬には「冬の体」、夏には「夏の体」になります。

・冬の体とは、体温が下がりにくいよう血管を収縮させ、汗をかきにくい体質

・夏の体とは、体温が上がりにくいよう血管を拡張させ、汗をかきやすい体質

暑さに対応できる「夏の体」になることを、「暑熱順化」と言います。

「暑熱順化」できない人の傾向は、
1.暑さが苦手なため、梅雨時期から、冷房を使用している
2.室内にいることが多く、外出する機会が少ない

ことが挙げられます。

熱中症患者が、一年を通じて一番多いのが、梅雨明けの時期です。

「冬の体」から「夏の体」にうまく変えることができない人は、熱中症になりやすいのです。


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2013.06.20 09:33 | 熱中症 | トラックバック(-) | コメント(0) |
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